具体的な施策(結婚・出産・子育て)

1 若い世代の結婚、出産、子育ての希望をかなえる

 本町の自然動態をみると、出生数の減少が著しく、これが本町の人口減少の主な要因となっています。一方、死亡数は出生数を上回る状態が続いているため、それにより人口減少に歯止めがかからなくなるという悪循環に陥っています。
 本町が2015年に実施したアンケートによると、独身男女の約8割(※)が結婚の意思を持っており、希望する子どもの人数は約2.5人となっています。しかし、本町の未婚率は急速に上昇しており、特に2010年の国勢調査では、本町の35歳~39歳の男性の未婚率は44.4%と非常に高い数値となっています(全国平均35.6%)。また、出生率においても、2012年の本町の出生率は1.39となっており、岡山県の出生率(1.47)だけでなく、全国の出生率(1.41)も下回っています。

 今後は、出会いの場の提供や結婚サポート体制の整備などによる結婚支援に取り組むだけでなく、出産・子育て支援施策の更なる充実を図るなど、結婚・出産・子育てについて切れ目なく支援することで、若い世代の希望をかなえ、出生数の増加を図ります。特に子育て支援については、結婚支援、出産支援と比べて、出生数の増加(自然減対策)だけでなく、若い世代の定住(社会減対策)にも繋がる施策であるため、優先的に取り組みます。

  • 「いずれ結婚するつもり」/(「いずれ結婚するつもり」+「(結婚するつもりはない」)の割合

2 具体的な施策

本町の基本目標に基づき、下記の施策を実施します。2016年の改訂により新たに追加した施策については「◎」、2015年の策定時から未実施(2016年9月末現在)の施策については「●」を担当課の後に付しております。また、担当課が複数ある施策については、主担当課に「○」を付しております。

結婚支援

出会いイベントの拡充

和気町結婚推進委員会と連携しながら、赤磐市と合同で年2回開催している出会いイベントの内容を工夫(例えば、体験活動など)し、出会いの創出に取り組みます。また、赤磐市以外の近隣市とも連携し、広域での取組も検討します。(まち経営課)

三十路式の実施

新たに30歳を迎える人への激励・祝福を行うイベントとして「三十路式」を実施します。同級生とのつながりの確認や地域社会のつながりの強化を図るとともに、若い世代に出会いの場を提供します。(社会教育課)(●)

結婚を希望する若者へのサポート

おかやま出会い・結婚サポートセンター及び和気町結婚推進委員会と連携し、縁結びサポーターの育成、結婚を希望する町内の若者への相談、スキルアップセミナーを行います。また、低所得世帯に対し、結婚に際して和気町へ引っ越す際の費用や家賃などの一部を助成することを検討します。(まち経営課)(◎)

出産支援

不妊治療助成制度・不育治療助成制度の充実

子どもが欲しくてもできない夫婦を対象として、治療費が高額となり負担も大きい不妊治療・不育治療について助成内容の充実を図ります。不妊治療については、女性に対する助成上限額を引き上げ、男性不妊治療についても助成対象とします。また、不育治療助成についても、今後の利用状況等を踏まえて助成内容の充実について検討します。(健康福祉課)

「産後ママあんしんケア事業」の創設

産後間もない母子に対する産後ケアを推進するため、「産後ママあんしんケア事業」を推進し、産科医療機関や助産所を利用して、入院、外来受診、家庭訪問などを含む必要な産後ケアを行います。(健康福祉課)

子育て支援

子育て環境の充実

○ 国・県における多子世帯の保護者負担軽減にあわせ、和気町独自の施策として、幼稚園使用料、預かり保育料を無料とし、また、保育所入所負担金についても、幼稚園使用料等無料化前の基準額から月額最大6,200円を減免します。(教育総務課)(◎)
○ 子育て世帯勤労者の就労時間に配慮し、本町の幼稚園の預かり保育や保育園の延長保育について、充実を図ります。(教育総務課)
○ 幼児施設へ専属ALTの派遣を行うなど、早い段階から英語に親しませることで、英語特区により導入される小学校での英語活動に向けたスムーズな接続を行います。(学校教育課)
○ 園児・学童の預かり、軽度の病児保育、病院などへの送迎等を行うNPO法人による「ファミリーサポートセンター」の設立支援について、近隣市との連携も視野に入れて検討します。(教育総務課)(●)
○ 家庭や地域における子育て機能の低下や、子育て中の親の孤独感や負担感の増大等に対応するため、「子ども・子育て支援事業計画」を改訂し、子育て親子の交流の場の提供や、子育て等に関する相談・援助の実施、地域の子育て関連情報の提供等を行う一般型の「地域子育て支援拠点事業(地域機能強化型)」を実施することを検討します。(健康福祉課)(◎)
○ 子育て等の事情により、働きたくても働くことができない環境を改善するため、仕事の時間や場所が拘束されない「クラウドソーシング(※)」の普及を図ります。(地方創生課)(◎)

  • 「クラウドソーシング」:インターネットを利用して不特定多数の人に業務を発注したり、受注者の募集を行うこと

結婚・出産・子育ての情報発信

結婚・子育ての魅力に関する情報発信

成人式や三十路式等で結婚、子育ての魅力に関する情報を発信し、若い世代に結婚や子育ての素晴らしさを伝えることで、結婚に対する気運を醸成します。(まち経営課)(●)

妊娠や出産に関する正しい知識・情報の発信

中学生・高校生等の若い世代に対し、妊孕にんよう性(妊娠のしやすさ)と年齢の関係など、「妊娠」「出産」に関する正しい知識を身につけさせるため、教育委員会や岡山県と連携し、出前講座の実施等による普及啓発を行います。(健康福祉課○・学校教育課)(●)

  • 2015年から2019年までの累積
  • 岡山県衛生統計年報
  • 2016年実施の「和気町子育てに関するアンケート」結果